ライトノベル作家兼シナリオディレクターの水市です。
上記の質問に答える記事を書きました!
ゲームシナリオライターや小説家などの「文章のプロ」が一日にどの程度の分量を執筆できるのか、皆さんはご存じですか?
当然、個人差があるものですが、この記事では「執筆速度の目安」について解説します。
実際どのくらいの執筆速度なのか?
一定のクオリティを保って執筆する場合と、修羅場で大量のテキスト執筆が必要になる場合とで、かなり量に差がありますが、大まかに以下の執筆量が目安となります。
- 通常時: 1日5,000文字(約10KB)
- 繁忙期: 1日10,000文字(約20KB)~30,000文字(約60KB)
ゲームシナリオの場合も、書籍の場合もおおよそ上記のような執筆速度の人が多いかと思います。
ライトノベル作家の執筆速度/分量
一般的なライトノベル作品は、1冊あたり10~12万文字程度です。
専業の作家であれば、本文を1ヶ月(20営業日)程度で書き上げますので、単純計算で100,000文字÷20日=5,000文字/日となります。
兼業の作家は執筆に割くことができる時間が短いため、本文を書き上げるのに2ヶ月(40営業日)ほどかかる場合が多いようです。
単純計算で100,000÷40日=2,500文字/日となります。
「平日はあまり書かず、土日にまとめて書く」という人もいて、営業日がまちまちですので、あくまでご参考まで。
原稿が思うように進まない時もあり、その場合は〆切が近づくと修羅場となります。
8/31の小学生と同じ心境で猛然と執筆し、1日に10,000~20,000文字を書いたことがある、という作家さんがちらほらいらっしゃいます。
ライトハンズの場合
ライトハンズでは日常的にゲームシナリオ制作を請け負っております。
執筆を社外のフリーランスの作家さんにご依頼することが多いため、他の案件との兼ね合いを考え、「作家さんのキャパシティ限界ギリギリのスケジュール」にならないように気をつけています。
ある程度バッファを設けた納期を設定し、2,000文字/日程度の物量をご依頼し、実際の執筆ペースは作家さんの裁量にお任せするようにしております。
とはいえ、お急ぎのお客様に対応する場合、例外的に10,000文字/日に近いペースでのご依頼をすることがあります。
その際は手厚くご説明し、稿料等の条件も調整するようにしております。
まとめ
- 通常時: 1日5,000文字(約10KB)
- 繁忙期: 1日10,000文字(約20KB)以上
(ライトハンズに限らず)シナリオ制作会社にお仕事を依頼される際に、上記の目安を頭に入れていただけると、話が進みやすいかと思います。
会社ごとに、また、ライン状況次第で制作できる物量が大きく上下しますので、事前に確認されることをお勧めいたします。
シナリオライターってどのくらいのスピードで書けるの?